仮宿洞窟

 

焼き芋への道1

仮宿洞窟

仮宿は1493年~1793年まで八雲神社が鎮座していた場所です。
戦時中に洞窟が掘られました。


仮宿洞窟について

 八雲神社所有の字仮宿は現在の八雲神社の場所に遷座される前に鎮座していた場所です。茂木駅の直ぐ西に位置することから、戦時中に身を守るための防空壕兼砲身工場として洞窟が掘られました。戦後は平成二十一年まで茂木合同運輸の事務所とトラック置き場として使われてきました。
 


洞窟の管理について

 平成二十二年には国庫補助により、特殊地下壕の安全対策工事が行われましたが、補助事業の制約により、落石の危険措置はできておりません。定期的な営繕も必要です。先々の管理や、洞窟の有効利用を検討しておりましたところ、平成二十六年に農家の方からサツマイモの保管の提案を頂きました。縁あって、すぐに畑も見つかり、営農を開始しました。5種類のサツマイモを20本づつ栽培して収穫。その後貯蔵実験をし、「紅ハルカ」の貯蔵は一年以上良い状態で保存できることが確認できました。
茂木町の冬は大変寒くなり、サツマイモの貯蔵は困難です。農家では穴を掘り、土をかけて越冬させますが、途中で様子を見ることはできません。しかし、この洞窟での貯蔵が可能になれば、常にサツマイモの様子を確認し、必要に応じて搬出することが出来ます。時期をずらしての出荷や販売が可能になり、大変有意義な場所になると考えました。洞窟の活用をすすめることにより、無益な洞窟を有効利用すること、また、先々は安全対策事業が進めることが、八雲神社としての目標となりました。